2013年10月13日、大菩薩嶺へ
選んだ理由は、東京から近くて、きつくなくて、それなりに高度感があるから!
新宿を5時前に出て、高尾で乗り換え、塩山へ。
片道二時間ほどの電車の旅。
塩山までの電車は、内装が僕の地元の吾妻線の電車と同じで、
中にいると、まるで地元に帰ったかのような錯覚に…
塩山からは、バスで、大菩薩峠登山口へ。
そこから、車道を30分ほど進み、山道へ。
約一時間半、登っていきます。
見上げると、黄色や赤の葉っぱが頭上でひらひらしているわけです。特別きつくはない、のんびりした森歩き。ただ、時たま車道に出たり車道のすぐわきを通ったりして、自動車の音で森の静かさが少し壊れますが、それもまたこの山の雰囲気の一側面です。
登山道が崩落しているようで、一度、車道に出ます。
上日川峠まで行くと、人が多く、車も多く、バスも多く、大菩薩嶺登山の最大拠点であることがうかがい知れます。テント場もあるんです。
交通整理のおじさんの話口調に田舎の乱雑さ混じってて、都会の人にはただ怒鳴り散らしているように聞こえるのではないかなと思いながら、交通整理されるドライバーを見ていました。
上日川峠からは、小屋平を通って、石丸峠へ。
(この道の入口を見つけるのに手間取ったのは内緒です。)
この道は、福ちゃん荘方面への道に比べると断然、人が少なく、静かで、いい道です。
こんなに気持ち良い場所を渡っていきます
石丸峠へ登っていきます。
その途中、砂利道の林道に一度出るのですが、
その道から再び山道に入ろうとしたとき、むこうに富士山が姿を現します。
それにしても、この日は天気が良かった!
朝から、下るまで、雲一つなく、山登る者にとっては怖くなるくらいに幸運な好天だった。
そんなわけで、そこからは富士山がずっと見えていました。
陽にあたり、葉っぱが輝きます
峠に出る直前で、南西側の眺望が笹原の斜面にひらけます。
富士山から、南アルプス、その手前の塩山・勝沼あたりの街が一望できます。
石丸峠は鞍部。熊沢山へ頑張って登り、そこから、大菩薩峠の鞍部へ森の中を下ります。
降り切るとそこに小屋があり、大菩薩峠の標識があります。
小屋の場店が充実していました。
人が多かったですが、予想ほどではなく、一安心。
小屋から10分で親不知ノ頭へ、到着。
西から、金峰・瑞垣・八ヶ岳~南アルプス~富士山まで一望。
14時近いにもかかわらず、雲がまったくなくて、幸運な眺望でした。
こんなに完璧な形でじっくり富士山を眺めたことはなかったのですが、大菩薩峠つまり北東方向から見ると、少し先が左に傾いているようで、そして長く、地面からそびえているのです。
風もあまりなかった。
金瑞方面
南アルプス
にょきっとふじさん
午後の森はいつも、寂しさとせつなさと一抹の恐怖感と疲労と斜陽の混じった気分になります。
そして、秋が輝いていました。
三色襲
福ちゃん荘は連合赤軍の事件の舞台。
戦後史も勉強したくなります。笑
上日川峠に出たころには、バスがぎりぎりで、バッヂを買い損ねました。ありゃ。
そして、バスが混んでいて、久々に車酔いしました。結構酔いました。恐るべし、峠道。
帰りは、甲斐大和へ
バスは天目山を通ります。
そう、ここは戦国時代の武田宗家の終焉の地なのです。
高尾までの電車は寝ましたね、ずっと。
アクセスがたくさんあり、行きやすい山で、また、奥多摩・奥武蔵の山とも近く、また行ってみたいです。
大菩薩峠・嶺というだけあって、山自体は印象的ではなく、峠のための山という感じですが、裏甲州街道・青梅街道にとっても要所・難所であり、中里介山の未完の長編小説の舞台でもあります。歴史的にも面白い場所であるのです。
ってことで、また行きたいです。そして、バッヂほしい。
余談ですが、いくつもの小屋に、いくつもの種類のバッヂが売っていましたので、僕はきっとどれを買おうか迷うでしょうね。