2014年12月1日月曜日

『三里塚に生きる The Wages of Resistance: Narita Stories』


渋谷はかわらず、日曜日の雑踏
いつにもまして、どこか明るさ・楽天な陽気が入り混じっているように感じた。

東急本店のBunkamura入口のある角、松濤と円山町と“渋谷”が接する交差点から、
円山町に入っていく

そこのユーロスペースで、現在、上映されている映画を見にいった。




『三里塚に生きる The Wages of Resistance: Narita Stories』


 監督・撮影 大津幸四郎
 監督・編集 代島治彦


まず。なにより、
この映画を見に行ったのは2014年11月末日の日曜日であったが、
たったその二日前、11月28日に、大津監督が亡くなったタイミングであった。
偉大な大人が亡くなる、その重みは、計り知れない。


この映画は、
闘争に関わってきた現地の人々へのインタビューを通しながら、
当時の映像や写真、遺書の朗読などをいれながら、
進んでゆく。

当時のことを語りながらも、
その語りの焦点は、“いま”にあったように感じた。

わたしたちにとって、
闘争は、昔の一時期のブームか、よくみる映像の断片のショッキングさか、

そんなものでしかない。

しかし、実際の闘争は、
もっと複数性(アレント)と、
長い歴史と、
感情と人生と生活と、
“いま”をふくんだ問題である。のかもしれない。



そして、この日の15:10の回の後には、
ルポライターの鎌田慧さんのトークショーもあった。

鎌田さんは長く、三里塚の運動にかかわってきた人でもある。

鎌田さんはここで、「どうして勝てなかったのか」という問題を提起されていました。



私自身、自分の今後の問題に頭を悩ませつつもあり、
示唆的なようで、悩みを深くしたようで、

だから、多くの大人や同世代の人と語りたい。


大学生など若い人に見てほしい。
そして語ってみたい。
ぜひ、見に行ってほしい映画です。

ちなみに、平成生まれは割引で1000円で観られます。



『三里塚に生きる The Wages of Resistance: Narita Stories』
 監督・撮影 大津幸四郎
 監督・編集 代島治彦
http://sanrizukaniikiru.com/

ユーロスペース EUROSPACE
http://www.eurospace.co.jp/



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